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気をつけたい家庭内事故

安全であるはずの家の中ですが、家庭内で事故が起こることは少なくありません。注意すれば防げる事故も多いので、家庭内事故が起こらないよう対策することが大切です。ここでは、家庭内事故の種類と防止方法について紹介します。

事故の種類

転倒や転落

家庭内で多いのが、転倒や転落による事故です。床に置いてあるものやケーブルで転んでしまったり、階段で足を滑らせて転落してしまったりする危険があります。家庭内での転倒・転落事故は高齢者に多く、一人で高い場所のものを取ろうとして転倒してしまうケースもあります。場合によっては頭を打ってしまったり骨折してしまう危険もあるため注意が必要です。子どもの場合は階段の転落が多く、乳幼児期には特に注意しなければなりません。

浴室の事故

浴室も家庭内事故の多い場所です。高齢者に多いのがヒートショックによる心筋梗塞や脳卒中です。暖かい部屋から寒い浴室へ行き、さらに熱い湯船につかることで血圧が急激に上昇・低下してヒートショックを起こします。また、浴室の床で足を滑らせて転倒。骨折や頭をぶつけてけがをしてしまうケースもあります。

子どもの場合は溺れることに注意しなければなりません。10㎝程度の水でも溺れてしまうことがあるため、これくらいなら大丈夫と思わずに目を離さないことが大切です。お湯をためている湯船に、子どもが誤って転落してしまう事故もあります。

熱中症

近年は家の中で過ごしているにもかかわらず熱中症にかかってしまう方が増えています。とくに子どもや高齢者は体温調節が得意ではなく、暑さ・寒さを感じにくいといわれています。高齢者の中にはエアコンの使用を嫌がる方も多いため、エアコンは適切に使用することを心がける必要があるでしょう。

入浴後の脱水や睡眠中の脱水によって熱中症になるケースもあるため、エアコンの使用と適切な水分補給が大切です。

やけど

乳幼児の家庭内事故で多いのがファンヒーターなどの熱風によるやけどです。子どもの皮膚は薄くて柔らかいため、たとえ低温であってもやけどの恐れがあります。ファンヒーターなどの熱風が当たる場所で子供を遊ばせたり、赤ちゃんを寝かせたりしないようにしましょう。ホットカーペットやこたつ、電気毛布などの暖房器具も危険性があります。

誤飲

赤ちゃんは手に取ったものをなんでも口に入れてしまいます。子どもの誤飲で多いのは、小さなおもちゃや小銭、タバコなど。ハサミやかみそりなども触れると危険なので手の届かない場所に置いておく必要があります。薬や洗剤など、子どもが口にすると危険なものが家庭内にはたくさんあるので置く場所には注意しましょう。

感電

子どもの手の届くところにあり、排除できないのがコンセントです。延長コードに触ったり、コンセントの穴にモノを差し込んだりして感電する危険があります。

衝突

頭が大きくバランスを取るのが難しい赤ちゃんは、歩きはじめると転びやすくなります。そのため、家庭内であっても家具の角で頭をぶつけてけがをする恐れがあります。衝突を予防するには日ごろの整理整頓が大切です。つまずきそうなものは床に置かず、転倒と衝突の危険を防ぎましょう。

事故を防止するには

手すりをつける

家庭内での転倒・転落事故を防ぐには、手すりを付けることが有効です。とくに階段など転落の危険がある場所には必ず手すりを付けましょう。さらに足元を照らしてくれる照明をつけると、夜間の階段の上り下りでも転落リスクを減らすことができます。

浴室やトイレなど、転倒の危険がある場所にも手すりを付けることをおすすめします。手すりがあるだけで入浴時の安全性を高めることができるでしょう。

浴室は温度差を気にかける

入浴中の事故で多いのが、急激な温度差による血圧の変化です。血圧の急激な変化によるヒートショックを防ぐためには、温度差を極力少なくすることが大切です。冬に入浴するときには、入浴前に脱衣所と浴室を温めておきましょう。お風呂をリビングと同じ温度に保つことで温度変化を無くし、急激な血圧の変化を防ぐことができます。浴室に暖房設備があるときには使用する。暖房設備がない場合は、浴槽にためたお湯の蒸気で浴室内を暖めたり、温かいシャワーで浴室を暖めておきましょう。

オイルヒーターや加湿器などを使う

小さな子どものいる家庭では、オイルヒーターと加湿器の使用がおすすめです。オイルヒーターは火を使わず、空気を汚すことなく部屋を暖めてくれます。空気も乾燥しにくい暖房機器です。エアコンを使用する場合は、湿度を保つためにも加湿器を併用しましょう。部屋の空気が乾燥すると、風邪をひきやすくなったりぜんそくの原因となる恐れがあります。加湿器は吹き出し口が熱くならない安全なものを使用してください。

子どもが手の届く所に物を置かない

誤飲を防ぐためには、子どもの手が届くところに危険なものを置かないことです。赤ちゃんの手の届く場所に危険なものが置いてないか確認し、手の届かない場所へ移動させましょう。赤ちゃんが扉の開閉ができるようになったら、扉にチャイルドロックをつけて開閉を防ぎましょう。

コンセントカバーやキャップを使う

コンセント部分に簡単に設置できるコンセントカバーやコンセントキャップで感電を防ぐことができます。延長コードは防水タイプのものや片方のコンセントの刃だけ差しても扉が開かないものが販売されているので、安全性の高いアイテムを使用しましょう。

角にカバーを取り付ける

家具を新たに購入するときは、子どもがぶつかることを想定して選ぶことが大切です。角の鋭い家具にはコーナーカバーを取り付けて、万が一ぶつけても衝撃を抑えられるようにしましょう。家具を置くときは配置にも注意してください。

まとめ

どんなに注意していても、家庭内での事故は起こるものです。事故に注意しながら、リスクを抑える工夫をすることが大切です。これから家づくりを行う場合は、家庭内事故に配慮した設計を取り入れましょう。自分や子どもの将来を見据えた設計を依頼できる業者を探し、相談することをおすすめします。

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引用元:サンキホーム
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